「-100→0」の業界変革に挑む。心の底にある想いに従って出来上がった、シェルフィーのかたち。
こんにちは、シェルフィーでマーケティングインターンをしている友添茉結です。
これまでいくつかの企業で長期インターンをし、なんとなく組織ってこういうものなんだという感覚はありました。ですが約1ヶ月前にシェルフィーに入社してから、あれ、シェルフィーってこれまで見てきた組織となんか違う…という違和感が。十人十色どころか十人二十色、三十色のシェルフィーなのに、なんでこんなに一つの組織としてまとまりがあるんだろう?!
そんな疑問を紐解くべく、今回はシェルフィーの「組織のかたち」についてCEO呂に話を聞いてきました。
普段は冗談を飛ばし少年のような笑顔を見せるお茶目な呂ですが、ビジネスの場では一気に目つきが変わり、鋭い視点を切り出すというギャップの持ち主。自身2度目の起業に当たるシェルフィーには、どのような思いを込めているのでしょうか。
ゆとり世代イノベーターをうならせろ
若者を魅了できるビジネスとは
2度目の企業をしようと思い始めた2013年頃は、スマホファーストでいかに早くプロダクトを世に出すかとか、SEO合戦型のメディアといった「1→10」型のビジネスが流行っていました。もちろんこれらのビジネスは凄いのですが、自分が「1→10」型を行うことを考えるとなんだか心がモヤモヤとしました。いち早くチャンスを掴んだ者勝ちの「1→10」型ビジネスで、自分はイノベーションに必要な若者を魅了できるのかな、と。僕にはしっくり来なかったんですね。
刺さるビジョンを描け
自分もゆとり世代の1人として感じることですが、ゆとり世代は良くも悪くもわがままなんですよ。自分にフィットしたものでないと許容できない。だから自分も含めそういう人たちに「それいい!!」と言ってもらえるようなことをしないと人は集まってきません。つまり、会社として掲げるビジョンの描き方が大事なんです。
ここで言いたいのは、そのビジョンは必ずしも若者全員に広まれば良いのではなく、一部の若者に刺されば良いということです。ただし、そのビジョンは自分の本心から来るものでないと、一部の若者にすら刺さらない。そんな考えから、僕自身「1→10」がしたいと心の底から言えない時点で、イノベーターとなるような若者にこのビジョンは刺さらないと感じました。優秀な若者の前で本心でないことを言ったら、すぐバレますからね。
「-100→0」型への挑戦
それだったら、どんな形が自分自身を納得させ、そして自分と他の若者を突き動かすのか。そこでパッと出てきたのが「-100→0」型でした。世の中には不便でもそのまま放ったらかしにされているシステムがあります。利用者は自身の活動に必要なシステムなので不便でも使わざるを得ず、既得権益者に好都合になってしまっているような状況です。私はその負の状況を変えるような何かがしたいと感じました。これなら今まで何も変わってこなかった市場を拡大できる可能性があるし、また世の中に生み出せるインパクトが大きい。
マイナスをゼロにするのは1を10にするよりよっぽど大変なことですが、その分大変さを乗り越えた先の興奮や体を駆け巡るようなワクワク感は絶対に大きいですしね。自分の中で、まさにこれがやるべきことだ!という強い思いがあったので、これを会社のビジョンとして掲げれば心を揺さぶられた若いイノベーターたちが集まってくると確信しました。
このビジョンを軸に構想を練り、2020年に向けた建設業界の変革をしようと決めました。少子高齢化に伴う人材不足で業界は対策を打たねばならない状態ですし、また建設は国内2位の市場なので変革のしがいがある魅力的な領域に見えたんです。
そしてついに2014年、「-100→0の建設業界の変革」を掲げ、シェルフィーが始動しました。
組織づくりはまずCEOがビジョンを体現する
業界内で変革が必要な点をどのように表現すれば、業界の人に納得してもらい、またシェルフィーが業界に浸透していけるのか。建設業界でものづくりをする人々をリスペクトする気持ちから、シェルフィーではこういった業界内での正しい姿勢や立ち位置に重きを置いています。
私はそのあるべき姿勢をCEO自らが確立し、手本として体現していくことが大切だと感じています。そもそもこの部分を自分で体現できなかったら、建設業界が求めているイノベーターを自分で採用することは無理ですからね。自分自身で体現できた先に初めて、そのスタイルを同じように体現できる人を呼び集めていく、といった組織づくりの形が始まっていくのだと僕は考えています。
この「シェルフィーのあるべき姿=ビジョン」という部分は創業当時から変えていません。ここが少しでも揺らぐと組織の崩壊にも繋がり得るので、CEOとしてビジョンは一途に貫きたい部分です。そのおかげもあって、シェルフィーにはビジョンに共感し、また継続してそのビジョンを持ち続けてくれるメンバーが集まっています。
シンプルで難しい「主語を揃える」こと
メンバー全員が目線を合わせる
このように徹底してスタイルを確立し、シェルフィーのメンバーが潜在的にビジョンを持ち続けるような組織づくりを心がけています。もちろんビジョンの共有は組織のまとまりとして必要不可欠です。ですが、ビジョンの延長上の「お客様のために」という素直な気持ちが強すぎることで、これまで部署同士で衝突してしまうこともありました。お客様を目の前にすると、素直さから冷静に判断できなくなってしまうんですよ。
そのような状況を解決するため、「建設業界」を主語にした捉え方をするようメンバーに言っています。僕たちが直に接するのはお客様ですが、最終的にシェルフィーが目指すのは建設業界の変革です。まずビジョンに立ち戻り、建設業界のために何をするのか、あるいは何をしないのかという判断をするように心がけています。
やるかやらないかの取捨選択
お客様と日々接していると、どうしても現場のニーズに応えたいという気持ちがよぎり、やらないと割り切るのは難しいんですけどね。ですが、やる・やらないを突き詰めることで、事業がよりシンプルになり、そしてシェルフィーが提供する価値をはっきりと定義できるようになります。このやる・やらないの決断はだんだんとできる様にはなってはいますが、シェルフィーがこれからさらに取り組んでいくべき課題でもあります。
ミクロな領域を楽しいと思える人たち
これからシェルフィーが行うべきことは、やる・やらないの突き詰めを加速し、よりシンプルで業界のためになる仕組みを作っていくことです。
現在のシェルフィーはやるべき「大きな枠組みだけが固まっている」というような、ある意味でおいしい時期です。枠組みはもう決まっていますから、あとはその中で建設業界に本当に必要とされていることを自ら汲み取り、現場に還元していけるチャンスなんですよ。そういったミクロな領域を楽しいと思って行動できる人たちが今のシェルフィーには必要だと思います。業界のために、業界に尽くすことを楽しいと思ってできる人ですね。
今後はそういった考えを持った人がさらにシェルフィーに来てくれると嬉しいです。一緒に業界を変革することをワクワクできる人と仕事がしたいですね。
自分に素直になり、心からやりたいと思えることを実行するのが、呂自身にとっても他のメンバーにとってもシェルフィーを先へ先へと進めていく源泉になっているんですね。
シェルフィーはその様な目には見えない心の部分で強く繋がれているから、十人二十色のメンバーでも同じ方向を向いていけるんだ、ということを実感しました。ビジョンをただ覚えるというのではなく、無意識にでもビジョンに向かって動けるようにまずは実践を繰り返し、今後のインターンに励もう、そう感じた呂へのインタビューでした。
「建設業界を変革する」ことに挑んでいるシェルフィーですが、変革のためにやるべきことはまだまだ沢山あります。呂のインタビューにもあったように、今のシェルフィーはやるべき大きな指標は決まっていますが、そこに到達するまでにはもっと沢山のエネルギーが必要です。
ということでシェルフィーでは一緒に建設業界に変革を起こしてくれる仲間を募集しています。私たちと一緒に-100→0を実現させ、世の中を変える様な大きなことをしてみませんか?気になった方は、まず一度オフィスへ起こしください。お待ちしています 🙂