社員数20人を超え、全体mtgが困難になったシェルフィーが導入したARAとは?

組織

Ask Roy Anything

シェルフィーでは以前、週に一度全社員でミーティングを行い、事業の進捗状況の共有・意見交換をして会社全体の目線合わせを行っていました。ところが今年に入って社員数は20名を超え、外回りやフルタイムではないメンバーも増えたことで、全員が集まることがが困難に。

そこで全体ミーティングの代わりとして始めたのがARA(Ask Roy Anything)です。(※Royは代表呂のこと。)

ARAとは呂に対して、様々なことを質問する時間です。

事業の話から働き方、プライベートの話までなんでもOK

これはGoogleがTGIF(全社員ライブミーティング)の中で導入している”なんでも質問コーナー”AMA(Ask Me Anything)”が元ネタとなっています。Googleでは「大きな会社でも経営者の声を近くで聞くことができ、社員の方からも情報を発信することで偉大で素晴らしい何かが生まれる」という信念で取り組まれているようです。

ARAは全メンバーを3グループに分けて行うため、1回の参加人数は5〜7名程度。初めの5分で質問を募り、参加者の投票でテーマを決めます。会議のように堅苦しくなく、非常に和やかな雰囲気の中で話すことができるのが特徴です。そして何より経営者と近い距離でコミュニケーションを取ることができます

はじめは事業に関わることを呂に聞いていくというスタイルでしたが、ARAを実施していく中で、せっかく少人数で集まるのだからもっとインタラクティブな場にしたいと、事業面だけでなく様々なテーマについてメンバーで議論するようになっていきました。

実際にシェルフィーでもARAを取り入れてからメンバーが積極的に意見や考えを述べる場が増え、メンバーの様々な見解が共有されることで多くのアウトプットが生まれました。メンバー同士のコミュニケーションも円滑になりました。経営者視点から見れば、メンバーの一次情報や思考を直に知ることができるというメリットもあります。

情報を上から下へと流すカスケード的なミーティングではなく、フラットにシェアするミーティングにすることで上記以外にもたくさんのいいことが。

ARAのメリット

その①:会社がどこに向かっているのかを再認識できる。

ARAでは事業は今どういう状況で、これから何を目標として動いて行くのかを経営者に直接聞くことができます。日々の業務に目を向けているとどうしても視野が狭くなりがちであるため、自社のゴールや目指すところを再認識して視野を広げるきっかけにもなります。疑問に思ったことやもっと深いことをフランクに聞け、自分は何をすべきかが見えやすくなります。また経営者の考えを聞くことで視座が上がり、それが仕事をする上でのヒントになることも。

その②:メンバーの悩みや課題に対する議論の中で思想や哲学も感じることができる。

ARAではその名の通りなんでも聞いていいので、事業面において個人の抱えている悩みや課題だけでなく、直接仕事に結びつくこと以外の質問もします。

(ある日のARAの質問)↓

このような質問やそれに対する意見から、メンバーの価値観・興味を知ることができます。さらに深く言えば哲学や思考も感じることができるんです。これが結果的に何らかの形で仕事に結びつきます。チームとしてみんなで動いていく上でもメンバーを知ることは重要ですよね。

その③:会社文化の強化になる場になる。

シェルフィー文化の一つであるWAY(行動指針)は大きく分けて二つあります。

ASK WHY –本質の追求-

他者に対しても自分に対しても常に「なぜ」を問い、腑に落ちない行動はしないようにしようという考え。既存の考えを、本質を見ずにそのまま取り入れるのはやめようという意味も含まれている。

PUSH with Respect –挑戦と調和-

リスクを恐れずに考え抜き実行する中で、他のメンバーを尊重しつつ議論を起こすことも恐れないようにしようという考え。

ARAを行う中でも、なぜその質問をしたのか、返答に対してどうしてそう考えるのかを積極的に深堀りをするメンバーが多いです。その姿勢が仕事でも自然と出るようになり、本質的な議論が生まれる環境になりました。新メンバーにもARAを通してその文化を感じてもらうことが出来るのでWAYの浸透が早まります。

「会社の文化」は人数が増えるに従って、放っておくと薄れがちなので、ARAで文化の濃度を保っているといっても過言ではありません。

社員が20名を超えて全体共有にお困りの方、是非導入を検討してみてはいかがでしょうか?

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