「月曜日が憂鬱」な若手社会人へ:”第二新卒”を選ぶ前に自分の幸せを考えよう
こんにちは!シェルフィーでブランドマネジメント(BM) 統括をしている鈴木です。「ブランドマネジメントってなに?」思った方はこちらの記事(人事と広報を同じ部署にした話:なぜスタートアップにブランディングが必要なのか?)をご覧いただければと思います。
今日は「月曜日」ですね!
この記事をクリックしたということは若手社会人の方でしょうか?突然ですが、今日(月曜日)が来るのが楽しみでしたか?
「今日1日やることに対してワクワクしている!」という方、素晴らしいと思います。そのまま明るい未来に向かって頑張って下さい!笑
「また1週間がはじまる、、orz」と思っている方。今回の記事はそんな風に今の仕事の内容や環境に違和感を感じているあなたに向けて書きました。
私個人としては日曜日に「明日会社に行きたくない…」と思ったら、スタートアップやベンチャーにいる意味がないと思っているので、そうなったら辞める!とジョインしたときに心に決め、それから約2年半経ちましたが、幸いなことに今のところ1回も思ったことはありません。笑
ともに働く人や環境に恵まれているのはもちろんですが、そもそも「自分の幸福の定義」がクリアーなのが大きな要因だと思っており、今回はそのあたりを書いてみました。
「今のまま淡々と仕事をしていていいのか?」「第二新卒の転職ってどうなんろう?」と悩む若手のビジネスパーソンの方にとって、少しでも自身のキャリアを考える手助けになれば幸いです。
「月曜日が憂鬱」≒ 黄色信号?
「月曜日が憂鬱な状態」をよく「ブルーマンデー」とか「サザエさん症候群」とか言いますよね。ここからは個人的な意見ですが、「ブルーマンデー」は一番分かりやすいキャリアに対しての黄色信号だと思っています。
友達や家族との予定、趣味の時間などが詰まった「週末が待ち遠しい…!」は健全な感情ですが、そうしてリフレッシュした後に「月曜日が憂鬱…」 というのは、「現状の仕事が幸せでない、かつそしてそれを改善するためのアクションがとれていない」という事実の現れではないでしょうか。
今回はその「ブルーマンデー」を脱するにはどうすべきか?を考えてみたいと思います。せっかく働くなら「週末も楽しみだし、平日もまた違った意味で楽しみ!」という方が人生楽しいですよね!
ブルーマンデーを脱するには?
1. “憂鬱”の要因を判明させる
『月曜日が憂鬱→環境を変えなきゃ→転職!』となる前に、その憂鬱を生み出している要因を判明させるために、まずはその感情の原因となる事象を言語化してみましょう。
たとえば、
①やりたいことと会社の方向性が乖離している
②上司や同僚との関係が上手くいかない
③ルーティンワークばかりで自己成長感がない
などなど、挙げればキリがないかもしれませんし、単一要因ではなく複合要因かもしれません。とはいえ、要因を特定しなければ「ブルーマンデー状態」が続いていくだけです。
「ブルーマンデー状態」を放置しながらとりあえず目の前に振ってくるタスクだけをこなしているとどうなるか?立派な『新橋で会社の愚痴を言いながら飲み、その帰りにバラエティ番組の街頭インタビューを受けるサラリーマン』の完成です。笑
2.“自分の課題”と”他者の課題”の分離
決して新橋で飲んでるおじさまをディスりたいわけではなく笑、「会社が〜、上司が〜、同僚が〜」と自分が仕事に充実感を持てない理由を、知らず知らずのうちに他者に求める癖がつくのが問題なのです。
そこから脱するための一つのフレームワークとして、”課題の分離”があります。憂鬱の要因を書き出したら、『自分でコントロールできること(自分の課題)』と『自分でコントロールできないこと(他者の課題)』に分離してみましょう。
過去と他人は変えられないので、自分が影響を及ぼせるのは”自分の課題”のみです。”自分の課題”だけ抽出して考えると、意思決定がしやすくなりませんか?
たとえば、先ほどの例で考えてみるとこんな感じです。
「①やりたいことと会社の方向性の乖離」であれば、会社の方向性を自分だけで決めることはできないかもしれませんが、「もしかしたら新しい発見があるかも」と思ってとりあえず成果が出るまでやってみるか、当初のやりたいことにこだわり今すぐにでも環境を変えるかは”自分の課題 “です。
「②ともに働く上司や同僚との人間関係が上手くいかない」であれば上司や同僚の言動はコントロールできませんが、それに対してどういう反応(怒り、無視、対話など)をするかは自分で選択できます。
「③ルーティンワークばかりで自己成長感がない」は、アサインされる業務は選べないかもしれませんが「それをルーティンワークと見るか」また「そもそも”自己成長”の定義を何とおくか」は自分の課題です。
注意してほしいのが、「どんなことも見方次第だからとりえあえず頑張れ」ということではありません。自分の課題に集中して考えて出した結果、「環境を変える以外の方法がない」という結論がでたときは、臆せずそれを選ぶべきということです。
ただ”自分の課題”を無視したまま、「他者が悪いから環境を変えれば解決する!」と思っても、100%自分の希望に合う仕事や会社はあり得ないので、ひたすらに理想の青い鳥を追い求め続けることになってしまいます。
“第二新卒の波”に乗る前に
“就活”を繰り返さないためには
第二新卒とは「一度就職をしたが数年の内に離職し、転職活動をする若手求職者」のことを指すようですが、要は「就活の時期に考えていた自分のキャリアと実態がミスマッチだった」ということだと思います。
日本の就活におけるネガティブマーケティング(就職しないと人生終わりというメッセージ)は凄まじいものがあるため、そのとき自分の価値観で選んだ”いい仕事・いい会社”が実態とは乖離していたというのは、とてもよくあることだと思います。(決して望ましくはないですが)
なので、「ブルーマンデー状態の自分」に気付いた今が「新橋の愚痴サラリーマン」を抜け出すチャンスなのは間違いありません。また今はどの業界も人が足りず、売り手市場なので”第二新卒”を求める会社も多くあるでしょう。
しかしながら、環境を変える前に、自身の幸せと仕事はどういう関係性であるべきかを定義しておかないと、また同じような就活を繰り返し、周囲に流されてしまう危険が高いです。
“自分の幸せ”を定義しよう
働くことは手段であり、目的ではない
まず自分が自分の幸せな状態を分かっていなければ、「どういう仕事や環境が最適か」という検討のしようがありません。
「幸せ=趣味を仕事にできること」という人もいれば、「家族と過ごす時間を最大化すること」「とにかく多くのユーザーに使われるサービスをつくること」「若いうちに経済的に大きく成功すること」など、人によって幸福の定義は大きく異なります。
たとえば、一見同じように見える「起業したい」という志向でも「時間や場所に縛られたくないから起業する」のと、「世の中に大きなインパクトを与えたいから起業する」のは、行動や意思決定の優先順位が大きく異なります。
私の好きなアメリカドラマのセリフで、
ーThe work should work for us, we shouldn’t work for the work.
ー自分(の幸福)のために仕事はあるのであり、仕事のために自分があるのではない
というのがあるのですが、”働くこと”は自分を幸せにするための手段の一つであり、目的ではないので、時間という最も貴重な資源を有効に使うためにも、目的(自身の幸せとは?)の明確化は重要です。
「幸せを感じない仕事では負ける」時代がやってくる
またマクロな話をすると、これからグローバル化が加速していく中で、遅かれ早かれ今の仕事のポジションを競うことになる人はもっともっと増えていきます。
たとえば「母国の家族を養うために絶対この仕事をとる!」という気概で働きにくる途上国の外国人と、嫌々やっている仕事で戦えますか?
『好きなことを仕事にする=市場で勝てない』ではなく、『好きじゃない仕事=市場で勝てない』という流れになっていくのは間違いありません。だからこそ自分が幸福感高く働けることを仕事にすることは重要なのだと思います。
キャリアと幸せに迷えるあなたにお勧めの4冊
実は、ここまでの内容は下記の書籍の抜粋でしかありません。笑 これを機会に本気で自身の幸せやキャリアと対峙してみよう!と思った方はぜひ一度気になったものを手にとってみてください。
1.嫌われる勇気
言わずとしれたアドラー心理学のベストセラーですね。課題の分離はアドラーが提唱している考え方です。その他にも「全ての悩みは人間関係に帰結する理由」など、まだ読んでない人は一見する価値はあると思います。
2.イノベーション・オブ・ライフ
『イノベーションのジレンマ』の作者が書いているだけあり、友人・家族といった人生において重要と言われることがなぜ重要なのかを、企業における戦略論を用いながらとても論理的に説明されています。
3.道は開ける
自己啓発の雄、カーネギーといえば『人を動かす』が有名ですが、こちらも負けず劣らずの名書で、人生を生きやすく秘訣が詰まっています。例え話が多くてちょっと読みづらいのが難点ですが。笑
4.自分の時間を取り戻そう
言わずと知れたちきりんの最新作(?)です。生産性といえばこちらの方が有名ですが、個人の生産性を考えたいなら↑がオススメです。本の中で様々なライフスタイルを持つ登場人物が、いい感じに著者に反論していくので、生産性と個人の幸福といった内容を深く考えさせられます。笑
これから第二新卒としてのキャリアチェンジをお考えの方に、少しでも参考になるものがあれば幸いです^^